アフィリエイトブログをやめた本当の理由——稼げなかったからではない

アフィリエイトブログをやめた、と人に話すと、大抵「稼げなかったんですか」と聞かれる。気持ちはわかるし、実際そう思われても仕方のない書き方をこれまでしてきたかもしれない。ただ、正直に言うと、やめた理由は収益の多寡そのものではなかった。もう少し違うところに理由があった。

アフィリエイトブログを続けていた時期、自分がやっていたのは、検索されるキーワードを調べ、そのキーワードに刺さる記事構成を組み、比較表を作り、成約につながりやすい導線を設計するという作業だった。これはこれで、エンジニア的な設計の面白さがあった。アクセス解析のグラフが動く様子を眺めるのも、単純に楽しかった。

違和感を覚えるようになったのは、記事を書く前に「この商品について自分は本当に語れることがあるか」を考えなくなっていた自分に気づいたときだった。キーワードから逆算して記事を組み立てる作業に慣れすぎて、書きたいことがあるから書く、という順番がいつのまにか逆転していた。

検索エンジンのアルゴリズムが変わるたびに順位が乱高下し、その都度対応に追われる。その対応自体は技術的には興味深いのだが、自分が本来書きたかったものとはどんどん離れていく感覚があった。ある時期、順位変動の通知が来るたびに一喜一憂している自分に気づいて、少し嫌になったのを覚えている。

本業でAI・デジタル化に関わる仕事をしていることもあり、検索エンジンとAIの検索結果への影響力の関係が今後どう変わっていくかは、正直まだ読み切れない部分が大きい。そうした不確実性の中で、アルゴリズム頼みの設計に自分の時間を注ぎ続けることに、以前ほどの意味を感じられなくなったというのも大きい。

今は、自分の経験や考えを直接書く形に軸足を移している。収益という観点で見れば、これが正解かどうかはまだわからない。ただ、書いていて自分の気持ちが乗るかどうかという基準で選ぶなら、今のやり方の方が続けやすいと感じている。続けやすさという物差しを持ち込んでから、書くこと自体への向き合い方が少し楽になった気がしている。

アフィリエイトブログをやめてから、クラウドソーシングでの受託仕事や本業の内容を振り返る機会が増えた。どちらも「誰かの課題を解決するために、限られた条件の中で最適な形を探る」という点では共通している。キーワードから逆算して記事を組むという作業も、突き詰めれば似たような性質のものだったのかもしれない。ただ、受託の仕事には明確な依頼者がいて、その人の課題という軸がぶれない。一方でアフィリエイト記事は、軸足が検索エンジンのアルゴリズムという、実体のはっきりしないものに置かれていた。この違いが、続けているうちにじわじわと効いてきたのだと思う。

書く前に自分に問いかける言葉が、「これは検索されるか」から「これは自分が語れることか」に変わった。この変化が、今の自分の発信スタイルの土台になっている。

副業・ブログ運営の試行錯誤については、noteでも発信しています:

アフィリエイトブログをやめた理由は「稼げなかったから」ではない|副業生計屋さん

アフィリエイトブログをやめた、と人に話すと、大抵「稼げなかったんですか」と聞かれる。気持ちはわかるし、実際そう思われても仕方のない書き方をこれまでしてきたかも…

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